注文住宅の予算とかかる費用項目の内訳
2020年度に実施された住宅金融支援機構の調査によると、注文住宅の相場は3,000万円から4,000万円となっています。全国平均は3,500万円超となりますが、首都圏では3,800万円超、近畿圏は3,750万円程、東海圏は3,600万円超と地域差があり、人口密度の高い地域が高い傾向にあります。なお、これらの金額は住宅面積が30坪ないし40坪の広さの場合となるため、より広さを求める場合は伴って予算が上がります。
注文住宅の費用項目は、本体工事費と付帯工事費に分けて考えると良いでしょう。本体工事費には、工事に必要な設備や施設にかかる仮設工事、住宅の基礎工事、内装、外装、キッチン・浴室・トイレなどの住宅設備、電気配線・照明・スイッチなどの電気工事といった費用がかかります。付帯工事には、既存の建物の解体、地盤改良、造成、水道管の引き込み、配管、空調、門扉などの外構などが含まれます。
ローコスト住宅の価格と安さの秘密
ローコスト住宅の価格は坪単価で30万円から50万円ほどです。広さが35坪の場合、1,000万円程で注文住宅が建てられるかもしれません。ローコスト住宅は間取りやデザインなどを工夫し、コストダウンが図られています。例えば、1階と2階は同じ面積の総2階建てにし、間取りは凹凸がないシンプルなものが基本です。また、空間を細かく区切らないことで壁やドアなどを少なくして余分な費用をかけないようにしています。設備や部材は住宅メーカー独自のルートで大量仕入れをしてコストを抑えています。なお、注文住宅の予算を考える場合は、メンテナンスコストなど住宅を建てた後にかかる費用を考えることも重要です。
住宅予算が2000万の家は、低い予算で建てられるローコスト住宅にあたり、設計の一部を規格化することでコスト削減を実現しています。